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04/26(Fri) 22:29
PowerBook G4 HDD交換とOSX Tigerクリーンインストール&バックアップ

起動時に表示される点滅する“?”マーク
2012年3月、Mac PowerBook G4(12-inch 1.33GHz)が突然起動できなくなり、ネットで調べながら「PRAMリセット」、「パワーマネージャ (PMU) リセット」などの回復措置を試みましたが、電源ボタン長押で強制終了を繰り返すうちハードディスクからカタカタと異音を発するようになり、最後は「起動時に表示される点滅する“?”マーク」状態となってHDDがクラシュ、PowerBook G4 のHDD交換と OS X Tiger のクリーンインストール&バックアップ手順を備忘録として残します。

WindowsノートHDD丸ごとコピー 〜 ハードディスク引越しとバックアップ作成編はこちら

システム復旧までの流れ

  1. 新HDDのフォーマット(消去)とパーティションの作成
  2. PowerBook G4(12-inch 1.33GHz)の分解とハードディスク交換
  3. Mac OS X Tiger(10.4.6)のクリーンインストール
  4. Mac OS X 統合アップデート(PowerPC) 10.4.11(自動)
  5. iLifeなど必要なアプリケーションのインストール
  6. ソフトウェア アップデート(手動)による iLife 最新版への更新
  7. Macを最初に起動したらまず行いたい設定
  8. Carbon Copy Cloner 3.4.4 による Mac OS X Tiger(起動ディスク)のバックアップ&リストア
Mac PowerBook G4(12-inch 1.33GHz)の概要 〜詳細仕様はこちら
 ◆仕様:PowerPC G4 1.33GHz/768MB/80GB/ComboDrive/OS:10.3.4 Panther/AirMac:あり
 ◆付属品:リストアDVD、ACアダプタ、電源ケーブル、取扱説明書、miniDVI-VGAアダプタ、miniDVI-DVIアダプタ。
 ※PowerMac G4 Quick Silver(付属品:リストアCD、電源ケーブル、取扱説明書、キーボード、マウス(Proマウス白))

選定した新HDD
最近のPCは SATA が主流で、IDE(UltraATA)インターフェースのHDDの選択肢が少ない中、Mac PC で換装実績のあるサムソンのHDDが、容量(160GB)対価格比(送料込5280円)で手頃だったのでこの機種を選定。

※Mac PowerBook G4(12-inch 1.33GHz 2004.4.19発表)は2002年6月以降にリリースされたモデルなのでBigDriveに対応しており128GB(137GB)の壁はありません。

新HDDのフォーマット(消去)とパーティションの作成
市販品のハードディスクは、ほとんどがWindows用にフォーマットされていて、新しいハードディスクを Mac で使用するには、フォーマットして Mac が利用できるようにすることが必要です。Mac には Windows の「フォーマット」にあたる項目がなく戸惑いますが、「消去」がこれに当たります。

フォーマットを開始するには、新HDDをHDDケースに入れ、Mac に USB か Firewire で接続し、「C」+「電源投入」でInstallDVDを起動後メニューの「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」を起動します。
(システムが起動できる場合はメニューバーの「移動」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」でもよい)

フォーマット形式は以下の基準に従って選択します。

(参考)I-O DATA の Windows/Mac 両対応の外付けHDD「Maxtor OneTouch」HDOT-UE160(USB2.0/FireWire400対応)のHDDのフォーマットは以下の様になっている。
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  1. ディスクの消去(初期化、フォーマット)

【ディスクの消去】左のカラムに接続されているディスクが表示されるので、フォーマットしたいハードディスクを選び“消去”タブをクリック。ボリュームフォーマットに「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選び「消去」ボタンを押します。これでフォーマットされます。

【消去方法の指定】デフォルトは「消去しない」になっているので、通常のフォーマットの場合は何もする必要はありません。ディスクを破棄する場合は、データの回復を防ぐためデータに 0 を書き込む「ゼロ消去」か、それを7回 or 35回繰り返す「7回消去」「35回消去」を選びます。
  1. パーティションの作成

【ボリュームの方式とボリューム情報の指定】パーティションを分けるには、「ボリュームの方式」から分けたい個数と、それぞれのボリューム情報(名前・フォーマット形式・容量)を指定します。パーティションは後で追加できるのでとりあえず「1 パーティション」を指定(注)。

【パーティション方式の選択】そのパーティションを起動ディスクとして認識させるには「オプション」をクリックして、パーティション方式の選択で、PowerPCの起動ディスクとして使うので「Apple パーティションマップ」を選びます。

(注)パーティションの追加は、既存のパーティションには影響を与えない「分割」をクリックして行います。「ボリュームの方式」欄のプルダウンでパーティションの数を変更すると、ハードディスク全体をフォーマット後に、パーティションが新たに作られ、既存データはすべて消去されるので間違わないように注意します。

PowerBook G4(12-inch 1.33GHz)の分解とハードディスク交換
Windows に比べ Mac のノートパソコンの分解は複雑です。PowerBookG4 12inch DVI 簡単分解マニュアルのページを参考に、PowerBook G4 の分解を行います(工具には#0プラスドライバーと1.5mm六角レンチが必要。分解順にパーツ毎のネジを入れる小さな仕切りのあるケースがあると便利です)。


【メモリーの取り外し】4本のネジ(赤)を外しメモリースロットカバーを外す。メモリー左右にある金属のツメを広げ、斜め上約30°方向に抜く。メモリスロット内の黒いネジ1本(黄)を外す。メモリーは静電気に弱いので注意する。

【キーボードの取り外し】キートップ4ヵ所(赤)を取り外し、その下にあるネジ2本(左右1本ずつ)を取り外す。キーボードを奥側から手前にめくり、キーボードとロジックボードをつないでいるコネクタ(黄)を外すと取れる。

【トップケースの取り外し】バッテリーベイ内のネジ3本、本体背面(2本)・側面(左右各2本)のネジ、上面のネジ14本(ネジ位置は右上写真)を取り外す(詳細はこちら)。上面のトップケースとロジックボードをつないでいるコネクタ(赤)を外し、右側から左側へめくる。

【ハードディスクの取り外し】ハードディスクとロジックボードを接続しているフラットケーブル(赤)とネジ2本(黄)を取り外し、ハードディスクを手前側にめくる様にして取り出す。(写真はテスト用に一時的に取付けた日立製30GB HDD、テストOKだったので新HDD(160GB)を購入)

【固定金具の取り外し】ゴムのスペーサーがついたネジ2本(赤)とハードディスク裏側の固定金具のネジ2本(黄)を取り外し、フラットケーブルをハードディスクから取り外す。

【取り外したハードディスク】左が東芝製の旧HDD(80GB)、右がサムソン製の新HDD(160GB)。新旧ハードディスクを交換し、逆の手順で組み立てる。

Mac OS X Tiger(10.4.6)のクリーンインストール


【起動ドライブの選択】TigerのインストールDVDを挿入し、“option”ボタンを押しながら電源をONにする。スタートアップマネージャが起動され、起動ドライブの選択画面が表示されるので、DVDを選択し右の“→”ボタンを押す。

【メニュー表示の言語選択】DVDの読み込みが始まり、メニュー表示に使う言語を選ぶ画面が現われる。初めから日本語が選ばれているので、特に変更する必要がなければ“→”ボタンをクリックして次へ進む。

【“はじめに”画面を読む】“インストールの準備中”と表示されたあと、“Mac OS Xのインストール”ウィンドウに切り替わり、“はじめに”画面が現われる。文章をスクロールしてシステム条件やハードウェアの互換性に関する情報を読んで、右下の“続ける”ボタンを押す。

【使用許諾契約を読む】続けて、Tigerを使うにあたっての保証やインストール制限に関する事項が記載された使用許諾契約が現われるので、目を通して“続ける”をクリック。契約内容に同意するかどうかを尋ねるダイアログが表示されたら、“同意します”を押して先に進む。

【インストール先のボリューム選択】“インストール先の選択”では、接続中の内蔵/外付けボリュームの一覧が表示される。Tigerを入れるボリュームを選択。“オプション”ボタンを押すと“上書き”、“アーカイブ”、“消去”などのインストール方法を選べる。

【インストールのカスタマイズ】“インストールの種類”の画面に切り替わったら、“インストール”ボタンを押すとインストールが始まる。インストール項目を取捨選択したいときは、“カスタマイズ”をクリックする。プリンタードライバーや言語環境などの取捨選択ができる。

【インストールDVDの確認】プログレスバーが現れてインストールが始まる。“インストールDVDを確認中”(約7分)は“スキップ”を押して飛ばしてもいい。

【コンポーネントのインストール】DVDの確認が終わると、必須システム、アプリケーションソフトウェア、プリンタドライバ、言語環境などが順次インストールされる。

【インストール完了と再起動】コンポーネントのインストールが終わると再起動される。29分、容量は4.8GB。

【スタートアップムービー】再起動後にムービーが再生され、続いて“インストール後のセットアップ”に移る。

インストール後のセットアップ
インストール後のセットアップで一番重要なのは、ローカルアカウント作成の「名前(マシン名、後で変更可)」「ユーザ名(ホームフォルダ名、変更不可)」「パスワード(後で変更可)」の設定で、特に「パスワード」はログイン時や、システム操作・システムトラブル時の対処で必要になるので忘れないようにします。
Windows の場合は登録してアクティベーションしないと30日後には OS が動かなくなってしまいますが、Mac の場合はシリアル番号入力やアクティベーションはなく、「ユザー登録」も必須ではないのでパスすることも可能です。


【国(地域)の指定】ムービーの後、最初にMacを使用する国を指定。インストールDVDをセットした後、使用言語に日本語を設定すると、このリストの候補には日本のみが表示される。マイライン使用の有無でいずれかを選ぶが、電話回線(ダイアルアップ接続)は使わずEthernet(LAN接続)を使うので「それ以外」を選択する。

【既存のデータの有無を確認】FireWire搭載の別のMacや別のパーティションなどにOS Xのデータを持っている場合は、そのデータを新しい環境にコピーできる。引き継ぐデータが無い場合は“情報を転送しない”を選択する。TigerはFireWire以外の外付けHDDにバックアップした場合も引き継げないので“情報を転送しない”を選ぶ。

【キーボードの入力方法を選択 】この画面では、日本語入力プログラムや、ローマ字/カナ入力の指定を行う。ローマ字入力ではなくカナ入力の人は、“お好みの入力方法はどちらですか?”メニューから“カナ”を選ぶ。キーボード入力経験が1度でもあるなら「キーボード操作に慣れている」にチェックを入れる。

【無線LANのアクセスポイントを選択】無線LANを備えたMacでは、無線LANのアクセスポイントを選ぶ画面が現われる。自分のアクセスポイントを指定する。リストにない時は“再スキャン”ボタンを押してみる。無線LAN内蔵のマシンでモデムやEthernet(有線LAN)を使うときは、左下の“別のネットワーク設定”をクリックする。

【Apple IDの有無の確認】Apple IDを持っている人は、ここで入力するとユーザー情報などの入力を省略できる。ここでは、Apple IDがないものとして、何も入力せずに“続ける”をクリックする。

【ユーザー情報の入力】使用者の氏名や住所などの情報を所定欄に入力する。この画面で“コマンド”+“Q”キーを押し、“スキップ”ボタンを押せば、次の使用場所と職業の画面も含めて入力をパスすることが可能。

【ローカルアカウントの作成】ここで作ったアカウントは、管理者権限を持ったユーザーとして設定される。“名前”はマシン名、“ユーザ名”はホームフォルダの名前。ログイン時などに使用するパスワードもここで設定する。

【時間帯の設定】地図をクリックするか、“最も近い都市”をメニューから選んで、現在地に近い場所を指定する。

【日付と時刻の設定】続けて日付と時刻を設定する。時間の設定ズレはあまり気にする必要はない。「日付と時刻」の設定で「日付と時刻を自動的に設定」にチェックを入れると、NTP(ネットワークタイムプロトコル)で指定のサーバから定期的に時刻を取得し自動的に修正される。

【セットアップ終了】ユーザー情報の入力をスキップした場合、セットアップを終えると“登録を忘れずに・・・”という画面が表示される。“Go”をクリックしてセットアップ作業を終了する。ユーザ登録をしなくても保証は受けられる。

【デスクトップ画面】デスクトップ画面が現われ、自動で「ソフトウェア アップデート」が実行されて、最新のアップデーターが提供されているかどうかを調べてくれる。先ほど作成したローカルアカウントのパスワードを入力して“Go”をクリック。

【ソフトウェア アップデート】OS X Tigerの最終バージョン「Mac OS X 統合アップデート(PowerPC) 10.4.11」とJavaの最新版へのアップデートが始まる。最後に iLife(7.5GB)などアプリのインストールと手動でソフトウェア アップデートを行い最新版に更新して全作業を終了。

Macを最初に起動したらまず行いたい設定
インターネットに接続する前に必ずやっておきたいセキュリティ設定や、やっておいた方がいい設定、知っておくと便利な機能をまとめます。

Mac OS X Tiger(起動ディスク)のバックアップ&リストア 〜(参考)Mac OS X “Tiger” バックアップ虎の巻
今回の様な不測事態に備えて、システムファイル、アプリケーション、アカウント、環境設定、音楽、写真、ムービー、文書など起動ドライブ全体を丸ごとバックアップ(イメージバックアップ&クローン作成)します。バックアップする方法には、システム付属のディスクユーティリティを使う方法と、フリーソフトを使う方法があります。
  1. システム付属の「ディスクユーティリティ」を使い、ディスクイメージで保存・復元する方法 (参考)ディスクユーティリティの使い方・便利技・裏技

  2. フリーソフト「Carbon Copy Cloner」を使い、起動ドライブのままバックアップする方法
    Mac OS X Leopard(10.5)以降は、システムに「Time Machine」という差分バックアップソフトが付属しているが Tiger(10.4)にはないので、起動ドライブをそのまま外付けHDDへクローニングでき、差分バックアップもできる「Carbon Copy Cloner」というドネーション(=寄付)ウェアを使う。気に入れば感謝の意味で寄付する。
    (参考)作者ページ内のCarbon Copy Cloner 使用方法解説ページ
(1)Carbon Copy Cloner 3.4.4 のインストール
(2012/04/26追記)最新版の Carbon Copy Cloner 3.4.5 は英語表示から日本語表示にアップグレードされ日本語対応となっていますので、v3.4.4 → v3.4.5 へのアップデートをお勧めします。
  1. 作者のページから Carbon Copy Cloner をダウンロードする(2012.3.31 時点の最新版はv3.4.4、2012.2.7 リリース Tiger, Leopard, Snow Leopard, and Lion)。
    ※旧バージョン V3.3.7(2010.11.23リリース Tiger, Leopard, and Snow Leopard)、v2.3(Jaguar and Panther)のダウンロードはこちら
  2. ダウンロードした ccc-3.4.4.dmg をダブルクリックし、ディスクトップに Carbon Copy Cloner をマウントする。
  3. マウントされた Carbon Copy Cloner をクリックするとプログラムが起動し下の画面が表示される。


【アプリケーションフォルダへの登録】「Carbon Copy Cloner」アイコンをドラッグして、右の「Applications」アイコンの上まで持って行き、そこでドラッグを離す。

【インストール完了】ハードディスクの「アプリケーション」フォルダに Carbon Copy Cloner がコピーされインストール完了。

(2)ディスクイメージの作成・復元 〜(参考)作者ページ ディスクイメージ「作成」「復元」の解説ページ

(2−1)ディスクイメージの作成

【バックアップ元の選択】Carbon Copy Clonerを起動して「Source」メニューからディスクイメージを作成するボリューム(起動ディスク Macintosh HDなど)を選択。

【イメージ作成の選択】「Destination」メニューから「"New disk image...」を選択すると、イメージの保存先を指定する別ウィンドウが開く。

【イメージの保存先指定】イメージの保存先を指定しアーカイブが目的なので下のイメージフォーマットを「Read-only disk image」に変更して”OK”をクリック。

【管理者パスワード入力】以下の表示がでたら、管理者のパスワードを入力して”OK”をクリックするとディスクイメージ作成が開始する。

【クローンの作成】「Read-only disk image」のディスクイメージ作成は、(1)クローン作成、(2)ディスクイメージ作成、の2ステップで行われるので read/write formats 時の2倍の空きディスク容量が必要になる。

【ディスクイメージの作成】クローン作成が完了すると、ディスクイメージ作成が始まる。クローン作成に40分、ディスクイメージ作成に20分という感じ。

【ディスクイメージ作成完了】起動ドライブ160GB(内使用容量12.3GB)のディスクイメージ作成に1時間01分11秒、コピー容量は11.37GB、イメージサイズは12.28GB。

【保存されたディスクイメージ】Finderで外付けHDDを見てみると、指定した場所にディスクイメージ(OSX Tiger.dmg)が作成されている。

(2−2)ディスクイメージの復元

【イメージ復元の選択】「Source」メニューの「"Restore from disk image"」を選択する。復元したいイメージを指定する別ウィンドウが開く。

【復元したいイメージの選択】別ウィンドウから復元したいイメージ(外付けHDDのBackupフォルダにあるTiger10.4.11.dmg)を選択して”OK”をクリック。

【イメージのマウント】復元は、(1)イメージのマウント、(2)マウントされたイメージの復元、の2ステップで行われる。マウントには時間がかかるので気長に待つ。マウントが終わると「Source」欄にリスト内容が表示され、ディスクトップにアイコンが表示される。

【復元先の選択】「Destination」メニューから復元先(起動ボリュームTiger HD)を選択し、下の操作メニューが"Temporarily archive modified and deleted items"になっているのを確認して”Clone”をクリックする。

【管理者パスワード入力とクローンの復元】管理者パスワードを求められるので入力する。クローンの復元が開始されると小ウィンドウが開き、復元した容量、経過時間と共に進捗状況がプログレスバーに表示される。

【終了】復元容量11.37GBに要した時間は37分43秒(イメージデータのマウント時間約20分弱は含まず)。

(3)クローンの作成(2回目以降は差分バックアップ)・復元 〜(参考)作者ページ「クローン作成」の解説ページ

(3−1)クローンの作成(2回目以降は差分バックアップ)

【バックアップ元の選択】Carbon Copy Clonerを起動して「Source」メニューからバックアップ元(起動ディスク OSX Tiger)を選択。

【バックアップ先の選択】「Destination」メニューからバックアップ先(外付けハードディスク)を選択し、下の操作メニューが"Temporarily archive modified and deleted items"になっているのを確認して”Clone”をクリックする。

【注意表示】USB接続の外付けHDDでは、起動ドライブにできない旨の警告がでるが、”Continue anyway”を押して次へ進む。上のチェックを外すと次回からは表示しない。

【管理者パスワード入力】以下の表示がでたら、管理者のパスワードを入力して”OK”をクリックするとクローン作成が開始する。

【クローンの作成】クローニングが開始されると小ウィンドウが開き、コピーした容量、経過時間と共に進捗状況がプログレスバーに表示される。

【終了】起動ドライブ160GB(内使用容量12.3GB)のクローニングに46分31秒(FireWire400では37分58秒)、30GBの外付けHDDに作成された容量は11.37GB。

【バックアップシステムの起動】バックアップした外付けHDDをFireWire接続し、「Option」+「電源ボタン」を同時に押してスタートアップマネージャを起動する。起動ドライブの選択画面が表示されるので、FireWireを選択し右の“→”ボタンを押す。

【バックアップシステムの画面】FireWire接続の外付けHDDから、バックアップした OSX Tiger システムが起動される。システム情報を見るとバックアップシステムから起動されてるのが判る。オリジナルと同じ環境、状態でOSを起動できるので非常に便利です。

(3−2)クローンの復元

【復元元の選択】Carbon Copy Clonerを起動して「Source」メニューから復元元(外付けハードディスク)を選択。

【復元先の選択】「Destination」メニューから復元先(起動ディスク Tiger HD)を選択し、下の操作メニューが"Temporarily archive modified and deleted items"になっているのを確認して”Clone”をクリックする。

【注意表示】起動中のボリュームを「Destination」に指定した場合は、システム関連ファイルの復元ができないため他の起動ボリュームから再実行する旨、また特定ファイルやフォルダを復元する場合のヘルプを見れる。

【管理者パスワード入力とクローンの復元】管理者パスワードを求められるので入力する。クローンの復元が開始されると小ウィンドウが開き、復元した容量、経過時間と共に進捗状況がプログレスバーに表示される。

(4)スケジューラによる自動バックアップ 〜(参考)作者ページ「スケジュールバックアップ」の解説ページ


【タスク スケジューラ】クローン作成と同じ手順でバックアップ元、バックアップ先のディスク選択を行い、「Schedule this task」ボタンをクリックしてタスク スケジューラを開く。 "Untitled"をダブルクリックしてタスクに名前を付け、スケジュールを設定します。

【タスクの保存】設定が終わったら「Save」ボタンをクリックしてタスクを保存します。指定日時になったら Carbon Copy Cloner を起動していない状態でも、自動的に立ち上がって実行します。電源が入ってなかったり、スリープしていると、タスクは実行されません。

OS X 関連ソフトウェア

ソフト名説明
PowerBook ファームウェアPowerBook ファームウェア・アップデート 2.4 ダウンロード 〜(参考)サポート( Q&A )
Mac PowerBook G4 は、FireWire 接続の HDD をシステム起動ディスクとして使用できるが、USB 接続 HDD をシステム起動ディスクとして使用する場合は、ファームウェアがUSB HDDでのシステム起動をサポートしていることが前提となり、ファームウェアのバージョンが2.4以降のバージョンであることが必要。
Stuffit Expander解凍ソフトのStuffit Expanderは、Pantherには付属で入っているが Tiger 以降のOSでは、圧縮形式はWindowsでもよく使われる ZIP 形式を推奨しているので初期状態では入ってない。
iLifeiLifeはアップルが開発・販売している統合ソフトウェア製品である。最新版の「iLife '11」では、写真加工管理ソフト(iPhoto)、映像編集ソフト(iMovie)、音楽制作ソフト(GarageBand)の3つから構成されている。また現在販売されているアップル社のコンピュータには標準で付属する。
iWorkiWorkとは、アップルが開発・販売している統合ソフトウェア製品(オフィススイート)である。最新版の「iWork '09」では、ワープロソフト(Pages)、プレゼンテーションソフトウェア(Keynote)、表計算ソフト(Numbers)の3つから構成され、AppleWorksの後継となる製品であり、iLifeとの連携を得意としている。
XcodeXcodeは、ソフトウェアを開発するためのアップルの統合開発環境 (IDE) であり、Mac OS Xに付属する形で配布されている。Mac OS X v10.3のリリースと共に2003年10月24日に初めて紹介された。

起動時のキーオプション 〜(参考)Mac OS X のキーボードショートカット
PowerPC の Mac の起動シーケンスは、電源投入時後黒い画面で「ジャーン」という起動音がします。起動音がすると Open Firmware を読み込み、グレーの画面になりPRAMを読み込みます。PRAMの情報を正常に読み込むと起動デバイス(HDD内のOSやインストールDVD)を探します。例えば、グレーの画面から先に進まないということは、なんらかの原因でPRAMを読み込めなくなっていると推測できます。

起動時(電源投入時)のキー入力説明
「C」コンピュータに付属の Mac OS X インストールディスクなどの起動可能な CD または DVD から起動する。
「option」Startup Manager が開き、起動する Mac OS X ボリュームが選択できる。起動ボリュームがリストされた状態でF12を押せば、光メディアを取り出すことができる。
「shift」セーフブートモードで起動し、ログイン項目を一時的に無効にする。セーフブート時にHDDの修復も行われるので、一度試してみる価値はある。
「D」Apple Hardware Test (AHT) の入ったインストール DVD がコンピュータに挿入されている場合は、Apple Hardware Test を起動する。
「T」FireWire ターゲットディスクモードで起動する。どうしてもMacが起動しないが、データだけは救出したい場合の一つの手段として、ターゲットモードにして別のコンピュータ (ホスト) のFireWire接続された外付けHDDとして使用できる。
「command + option + P + R」何かトラブルが起きたら、まずPRAM(パラメータRAM)リセットを。最初にジャーンと起動音が鳴ったあと、キーを押したまま10〜20秒程度待つと、再びジャーンという音が鳴る。その時点でキーを全てはなすと Mac の基本情報がクリアされる。
「command + option + shift」パワーマネージャ (PMU) リセットする。キーを同時に押して 5 秒ほど待つ。PMU のリセットを行うと、NVRAM などの iBook および PowerBook ハードウェアがデフォルト設定に戻され、コンピュータが強制的にシャットダウンします。リセットが終われば電源ボタンを押して、コンピュータを再起動する。
マウスのクリックボタンキーボードのイジェクトキーで CD/DVD が取り出せない時は、電源投入後、マウスのクリックボタンを押し続けるとCD/DVD ディスクを強制的に取り出せる。
「command + S」シングルユーザモードで起動する。HDDの致命的な障害などがあってMac OSが起動しない場合には最後の頼みの綱となる。UNIXコマンドを実行することができるのでデータの復旧なども可能。上級者向け。
「command + V」バーボス(Verbose)モードで起動する。起動プロセスがどのように進捗し、どこでどんな問題が出て止まっているかを知る手がかりになるので一度試してみる価値はある。UNIX表示とコマンドラインからの入力操作となり上級者向け。
「command + V + Shift」セーフブートをバーボスモードで起動することができる。起動プロセスがどのように進捗し、どこでどんな問題が出て止まっているかを知る手がかりになる。
「command + option + esc」強制終了。
「command + control」再起動。
電源ボタンを 10 秒間長押しする強制シャットダウン。


Mac OS X Mountain Lion の起動ディスクまるごとバックアップ(ディスクユーティリティ編)

  1. USB接続の起動システムからOSを起動(起動中の内蔵起動システムからのイメージ作成・復元はできないので)
  2. ディスクユーティリティを起動
  3. 左側のハードディスク一覧から、イメージを作成したい起動ディスク(内蔵起動システム、13.53GB)を選択
  4. メニューバーの「新規イメージ」をクリック
  5. 「名前」に選択した起動ディスク名が自動セットされる
  6. 「場所」に保存先(USB接続のBackUPパーティション)を指定
  7. イメージフォーマット「圧縮」、暗号化「なし」になっているかを確認し、保存をクリック
  8. BackUPパーティションにバックアップイメージ(dmgファイル、11.48GB)が作成される

Mac OS X Mountain Lion の起動ディスクまるごとバックアップ(Time Machine編)

  1. Time Machine バックアップディスクが接続されていて、電源が入っていることを確認します。
  2. アップルメニュー>「再起動」と選択します。Mac が再起動したら(一部の Mac コンピュータでは起動音が鳴ります)、Command キーと R キーを押したままにして、Apple ロゴが表示されたらキーを放します。
  3. 「OS X ユーティリティ」の「Time Machine バックアップから復元」を選択してから、「続ける」をクリックします。
  4. バックアップデータを保存している外付けのバックアップディスクを選択して、「続ける」をクリックします。
  5. 復元したいバックアップの日付と時刻を選択し、「続ける」をクリックします。
  6. インストール先のディスクを選択し、「復元」をクリックします。
  7. 「"Macintosh HD" の内容は消去されます」のポップアップが表示されるので、「続ける」をクリックします。
  8. 復元がはじまります。復元の成功するとコンピュータが再起動します。
  9. ログイン画面が表示されれば、システム全体の復元完了です。